武田塾フランチャイズ加盟店はいくらかかるのか?オーナーの年収を解説

社長

授業をしない塾として人気を集める武田塾。

その武田塾にフランチャイズとして加盟を希望する人が後を絶ちません。
しかし、全国で400以上の教室がある中で、これ以上フランチャイズとして加盟できるものなのか、不思議に思う人もいるでしょう。
ここでは武田塾がフランチャイズを増やしても問題なく、収益を確保できる理由を中心に探っていきます。

■そもそも武田塾とはどういうところか

武田塾の売りは、「授業をしない」点です。本来の塾といえばわからないことがあれば教えてくれるものですが、武田塾の場合、分かるレベルからどんどん積み重ねていきます。
この「分かるレベル」は人によってさまざまで、かなり基礎的なところから始める人もいれば最初から発展的なところでスタートを切れる人もいます。武田塾がやることは課題の進捗状況を管理することや生徒たちの自学のサポートです。
「そんなもんぐらい自分で出来そうじゃないか!」と思いがちですが、すべてを自分で管理して自分で決断を下していくのは大変なもので、ついつい自分を甘やかしてしまいます。
武田塾はそうした甘えが一切なく、淡々と進捗管理を行っていくため、しっかりとこなしていけば自然と学力がアップしていくというわけです。

集団塾のように1年間かけて特定の大学を目指して学力を高めていくぐらいであれば、武田塾でイチから一気に積み重ねていく方が効率的で成長スピードも速いではないかという見方もあります。
武田塾のオーナーである林尚弘さんも、自らの経験をもとに参考書のみで勉強をしていく大切さを理解しており、とても理にかなったやり方であることは確かです。

親から信頼される武田塾の強み

全国400以上の教室を持つ武田塾の最大の強みは、とことん管理をしていくことです。
親からすると、本当に勉強をしているのだろうかと不安になるもので、お金を出す以上は結果を出してほしいと願うものです。
そんなこともあってか、武田塾はまず「義務自習」というものを用意します。この時間からこの時間までは武田塾に来て自習を行うというものです。既にその日に何をやるべきかは事細かに決まっているので、後はそれに応じてとにかく解いていくのみです。
武田塾がすごいのは、宿題を踏まえて次来た時にテストを出して、本当にやってきたかどうかを確認します。
これだけのことをしている以上、やっていたかやっていないかは如実に出てきます。親からすればありがたいです。

もう1つ、武田塾では指導報告書をしっかりと書くので、親にその様子が伝わります。できていなければすぐにわかるので、生徒は徹底管理をされて勉強を行います。こうなると強制的に見える部分もありますが、基本的には自主学習、自学になるため、すべて強制をしているわけではありません。ここまでのことを武田塾はしているわけですから、実績を積み重ねてもおかしくはないでしょう。

地方でも強い武田塾の真骨頂

武田塾のフランチャイズを目指すにあたり、とても人口が多いとは思えないような場所で教室を開くよう、求められることがあります。もちろん希望は聞かれますが、ここでないとダメという人よりもどこでもやる!と言える人の方がより強みを感じます。
塾業界では、地域によっては品質が大きく損なわれることもあります。
集団塾や個別指導塾にとって生命線になるのが講師の確保です。

しっかりと教えられる講師をどれだけ確保できるかは塾にとって大事な部分です。しかし、近くに大学がないエリアだと鮮度の高い大学生講師を確保できない場合があります。
すると、教育に対するこだわりがある年を重ねた講師に任せることになり、時に教室長よりも権威を高めてしまうことがあり、オペレーションが難しくなります。

しかし、武田塾の場合は、授業を教えなくてよく、進捗管理を行い、アドバイスを的確にだせればそれでいいのです。
ゆえに武田塾でフランチャイズ入りを検討する場合、講師はどのように確保すればいいのかと不安になる要素が全くないのです。このあたりも武田塾の強みであり、フランチャイズのハードルを下げる要素かもしれません。

武田塾のフランチャイズはどれだけ稼げるのか

武田塾がなぜ全国どこでもフランチャイズとして人気を集めるのか、それは客単価の高さにあります。通常の個別指導塾の場合、1カ月あたりだいたい2万円で収まります。
しかし、武田塾は6万円を超えるのです。つまり武田塾にとっての生徒1人は他の個別指導塾における3人分にあたります。
個別指導塾ですら1人の生徒を確保するのもしんどいとされる中で、武田塾は50人の生徒を確保すればそれで色々と賄えるようになっています。
生徒が50名の場合、年間の売り上げはだいたい4000万円ほどになります。これでも十分驚異的ですが、人件費や家賃、ロイヤリティーなどを抜いてもオーナーには1000万円以上の報酬が残されます。
この時代にこれだけの年収を確保できるのは大きく、サラリーマンが脱サラをしてでもフランチャイズ入りを目指すのは納得です。

もし同じ金額を個別指導塾でやる場合、150名の生徒が必要になりますが、人件費も家賃も相当ですし、150名の生徒を回すオペレーションは大変です。少人数で講師への指導もそこまで徹底せず、ただ自学を管理するだけでこれだけの年収を確保できるのは魅力的です。

武田塾のフランチャイズ入りは厳しい

これだけ立派な年収を期待できる武田塾ですが、それだけ入るまでのハードルは高くなります。武田塾では何回か面談を行って、ふるいにかけられて社長面接に入ります。もちろん誰かを叱責するなどスパルタで絞り込んでいくわけではなく、コミュニケーションをとっていく中で一緒に仕事をしたい人材かどうかを吟味しながら削っていきます。最初に絞り込みをかけるのはフランチャイズの仕事を長年行ってきた人物で、林尚弘さんも信頼を置きます。そのあとで林尚弘さんの面接を経てフランチャイズ入りが決まります。

意外なことに大学生でも加盟ができ、実際に大学生がオーナーの校舎も存在するなど、ハードルは低そうに見え、いずれは高校生のオーナーがいてもいいのではないかという声もあるほどです。ちなみに林尚弘さんは武田塾を大学2年生で起業しています。
一方で、社会人の中には空回りしすぎてしまう人や教育の情熱が強すぎる人、熱意を感じない人もおり、結局のところは中身で判断している部分もあるようです。
大学生でもできるのだから、武田塾のフランチャイズ入りは簡単ではないかと思える一方、実際は人物本位、コミュニケーション重視で決められており、今後検討するのであればその部分の傾向と対策は立てていくべきでしょう。

林尚弘さんはフランチャイズの状況を克明に紹介しており、どういう人材に来てほしいかもすべて正直に紹介し、こんな人がいた、あんな人がいたという話までしています。
武田塾のフランチャイズ入りを目指す人であれば必ずチェックすべき情報であり、見ないと損をするはずです。

コメント