株式会社関家具関文彦

社長

福岡県大川市はタンス製造の町であり、多くの家具メーカーがある町でもあります。その大川市で50年以上営業を行い、現在でも安定した売上高を誇るのが関家具。この関家具を半世紀以上切り盛りし続けるのが代表取締役社長の関文彦さんです。

関文彦さんの経歴

関文彦さんは1942年生まれで現在79歳です。父親は木工職人で、腕はよかったものの、質のいいものを安く売っていたために暮らしは裕福とは言えませんでした。父親の見よう見まねで大工仕事を覚えていくなど、高校卒業後も親戚が経営する家具店に住み込みで働いていきます。しかし、自らは高卒、相手は高学歴な人が多く、自分のスキルでは相手にならないという劣等感に苛まれます。そこで夜間部がある大学に行き、仕事と学業の両立を図りながら経営を学び、株を勉強してお金を作り、大学卒業のころにはまとまった資金に。それを元手に土地を買い、事務所を作って家具問屋を作ります。

現金での買い付け

通常、卸問屋は手形で取引を行うことが一般的でしたが、関家具は現金での買い付け。こうすることですぐに現金が相手にわたるため、取引先からすればとてもありがたく、ビジネスパートナーとして信頼できる存在に。当時珍しかったアウトレット商品の販売など、常識を打ち壊すような戦略をどんどん繰り出します。その結果、創業50年で赤字が1回もないという、かなりの偉業を成し遂げることができたのです。

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