鍜治真起、株式会社ニコリ社長の年収、経歴、資産など詳しく解説。

社長

パズル雑誌のパイオニア

株式会社ニコリの名を知らない人でも、ニコリが発行する雑誌を目にしたことはある筈です。カラフルな表紙が目を引く「パズル通信ニコリ」をはじめとする、パズル雑誌の数々。本屋さんに行けば、同様の本が雑誌コーナーのかなりの面積を占めていることでおなじみです。ページを開くと様々な難易度の数字のパズルやクロスワードパズルなどが並んでおり、時には正解者に豪華賞品をプレゼントなんて企画もあり、多くの人が手に取っているのを見かけます。
そんな中でも創刊40周年を迎えた「パズル通信ニコリ」は、日本初の総合パズル専門誌として同業界のパイオニア的存在でもあります。

数字で世界に進出

「パズル通信ニコリ」には、数字のパズル「数独」、「ナンバーリンク」、言葉のパズル「スケルトンパズル」、「余計文字パズル」、絵のパズル「天体ショー」、「点つなぎ」などの頭と感覚をフルに使って解く多様なパズルが沢山掲載されています。ほかにも楽しい読み物や、読者参加型コンテストが好評で、季刊で172号を数えました。特徴的なのは、読者のアイデアや意見を取り入れてオリジナルのパズルを作り出すことです。新しいパズルに飢えている読者のニーズをつかんでこその長期刊行に繋がったといえるでしょう。
そんな株式会社ニコリが誕生したのは、1980年がきっかけです。この時、日本初のパズル専門誌「パズル通信ニコリ」創刊準備号が発行されました。この新しい雑誌は、クイズ好きのみならず、頭の体操や楽しい暇つぶしを求める読者から受け入れられ、創刊号の発行に至りました。定価は200円。当時の雑誌としても破格の値段です。手に取りやすい価格をとこだわった鍜治真起社長の決断でした。
この価格設定も功を奏し雑誌は売れ続け、1983年に株式会社ニコリとして創業したのです。その後、ニューヨークのBook Expo 2007 NYCや、ロンドンのHYPER JAPAN 2013に出展するなど海外にも精力的に進出しました。日本だけでなく海外でも認められたのは、各国共通の数字を使ったパズルが受け入れられたからとも言えます。

鍜治真起社長の直感

株式会社ニコリの社長・鍜治真起は「パズル通信ニコリ」創刊までパズルを解いたこともなかったそうです。ある時、アメリカのパズル雑誌を目にした時に「これは面白い」と直感したのだとか。日本の読者にもきっと受け入れられると、数字を使ったパズル「数独」を考案したのです。鍜治真起社長の勘は当たり、今や数独は各種雑誌はもちろん、新聞にまで掲載されるほどの知名度を得るに至りました。
ところで、どうして「数独」という名が生まれたのでしょうか。それは1~9までの数字を使ってパズルを解くという特製から、鍜治真起社長が「数字は独身に限る」という名称で発表したためです。社長は「数独」の名付け親としても知られているのです。

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