船越洋平が「子供とネットの関係」を解説。親がやるべきことも詳しく解説。

社長

船越洋平さんはWebマーケティングの仕事をして、それなりに時間が経過しています。その間はネット広告などの仕事をこなし、インターネットの付き合い方を様々な事例を見ながら研究し、仕事につなげてきました。最近船越洋平さんが疑問に思うのは、子どもとネットの関係性です。SNSを通じてやり取りできるようになり、色々な危険と隣り合わせになったり、必要以上にゲームで遊んだりと多くの問題が孕んでいると言われています。

しかし、船越洋平さんからすれば、それは親の責任であり、子どもの責任ではないと考えます。親がやるべきことを親がやらない、それを見て子どもが成長するためで、親としての仕事を完璧にしていたのかと船越洋平さんは不思議に感じます。子どもはネットとどのように触れるべきで、親は何をするべきなのか、思考の訓練として船越洋平さんが考えます。

親がやるべきことは公共心をはぐくむこと

船越洋平さんの休みの日、近くの公園でジョギングするのが日課となっていますが、このジョギングをする中で船越洋平さんは怪訝な顔をしてしまうことがあるのだとか。それは公園の道を、横並びに子どもたちが目いっぱい占領している光景が目の前にあった時です。一言声をかけて避けなければならず、その際、子どもたちは迷惑そうな顔をするため、昔の頑固おやじのように何か言いたくなるそうです。しかし、言ってしまったら何かしらのトラブルに発展する可能性が高く、結局泣き寝入りに。

時折小さな子どもが急に動き出して道路に飛び出した時、親御さんが大きな声で制止し、烈火のごとく叱り付けるケースがあります。これは体罰というより、危険であることを強く知らせるためです。たとえ大人が飛び出してしまったとしても誰かしらに厳しく注意を受けるでしょう。子どもは自分だけの世界、自分が主役の世界としか考えられず、自分の言ったことが全て成立すると思っています。しかし、現実問題、そんな世界はあり得ず、相手に合わせることが求められます。

外に出る時はみんなで共有し、譲り合いながら利用するという、公共心はとても大事な部分であり、親しか教えることができません。親が育児をする中でいかに公共心を育てるかが大事であり、それが子どもとネットの関係性に大きな影響を与えると船越洋平さんは考えます。

ゲームのガチャへの課金も親が悪いと考える理由

2021年に入り、国民生活センターは子どものオンラインゲーム課金に関するトラブルが過去最高の3723件に上ったことを発表しています。数年前と比べ相談件数は倍増しており、特に小学生は4倍にも発展。中には課金だけで150万円の請求をしたケースもあり、子どもにあまりスマホを持たせるべきではないのではないかとか、ゲームをやらせてはいけないのだろうかなど、色々な考えが出ています。

しかし、普通に考えて明らかに親が悪いと船越洋平さんは断言します。子どもにスマホを持たせたとしても色々と設定をすれば過度な課金ができないようになっています。ところが、親自身がスマホに疎く、細かな設定ができないため、結果的に放置しているケースも。そのためアナログな方法として、スマホを持たせない、ゲームを禁止にするという策が出てくるわけですが、根本的な解決には至りません。

子どもを束縛して育て上げたとして、大人になってから余計に自分勝手になり、趣味に散財する人が少なくありません。しかし、子どもの時からいいことダメなことを教えつつ、アメとムチをうまく活用しながら育てられた人は自立心がしっかりとあります。すべて子どもが悪いという考えではおそらく何度も同じ目を見るでしょう。子どもが勝手にそのように育ったのではなく、単に教育を怠っただけです。

子どもに自分の背中をどれだけ見せたのか

船越洋平さんの両親は共働きで、家にあまりいなかったそうです。いわゆるかぎっ子と呼ばれ、家に帰ったらお母さんが作っておいたものを温めて1人で食べるような生活を送ります。寂しかった部分もありましたが、夜遅くに両親が帰ってきても、将来に向けた勉強をしており、よりスキルアップを目指そうとする姿を見ていました。これを見た船越洋平さんは、自分も一生懸命勉強していかないといけないと思い、誰に言われるまでもなく勉強をしたそうです。

他人は自分を映す鏡と言われており、自分が変われば相手も変わると考えられています。子どもの怠惰な姿は自分自身が怠惰だからであり、勉強熱心な姿を見せれば子供もそのようになっていくでしょう。読書の習慣は親の影響が大きいとされ、読書好きにさせたいなら親がどんどん読書をしていくことが求められます。スマホに関しても親自身はどんな使い方をしているのか、そのような話になってきます。

親の中には食事中にYouTubeを見ながら食べる人、スマホを見ながら食べる人がいますが、これだと子どもは明らかに勘違いをします。厳しいしつけも、親自身が同じく守っていればおそらく疑問を持たれないでしょう。思っている以上に子どもは親を見ており、親は子どもを見ていません。もっと突き放すことを言えば自業自得ではないかと船越洋平さんは指摘します。

スマホに委ねる教育を改めるのが一番

最近の若者はテレビを見ないと言われていますが、その代わりYouTubeを見ています。子どもですらYouTubeに釘付けで、子どもに大人気のYouTuberがいるぐらいです。なぜ子どもはYouTubeを見て、人気のYouTuberを知るのか、それはYouTubeを使って親が教育を行っていることが大きいと船越洋平さんは考えています。子どもの興味をひき続けようとYouTubeを見させてその間に家事をこなすケースが散見されます。致し方ないことではありますが、スマホに委ね続けると結果的にネットとの関係性をおかしくさせかねません。

YouTubeを見させないといけないのであればテレビに接続する形にして、スマホを遠ざけるやり方もあります。育児の中でスマホが絶対に必要なのかと言えばそうではないでしょう。もしスマホを触らせるにしても、1つ1つ教育をしながら行っていくことが大事であり、約束事を決めさせて自己管理をさせる方向にしていくのがおすすめです。大人にも約束事を破る罰は当然あります。それを子供に課すことは悪いことではありません。あくまでも約束を破ったからで、親自身も約束を破ったら相応のペナルティを受け、子どもにその姿を見せましょう。その姿を素直に見せられない親は非常に多く、それが人格に影響を与えることをわかっていません。

まとめ

育児に関してはすべてが親の責任であり、子どもは悪くありません。勝手に育ったのではなく、そのように促したのは親だからです。そんな当たり前のことすら徹底されていない現状に、船越洋平さんは少々呆れています。自分に甘く、子どもに厳しい状況は健全とは言えません。

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