株式会社藤高藤高亮

社長

お中元などにタオルを贈る人が多く、自分で買わないものだからこそ結構重宝され、人気を集めます。中でも人気を集めるのが高級ブランドの今治タオルです。その今治タオルを製造販売するのが株式会社藤高です。代表取締役社長は藤高亮さんです。

当時は過渡期だった

藤高亮さんが株式会社藤高に入ったのは2006年の事です。1919年に創業され、藤高亮さんの父親などが社長を務めてきており、藤高亮さんで6代目です。今でこそ今治タオルは高級品として知られていますが、当時はまだ浸透しきっておらず、これから今治タオルというものをブランド化していこうという矢先でした。しかも株式会社藤高は当時バーバリーのタオル製品を製造しており、そのバーバリーが撤退し売り上げの半分を失いかねない危機を迎えていた時期でした。株式会社藤高の強みである、短期での納品、様々な大きさのタオル製品など出来る限りのことをやっていこうと藤高亮さんは考えました。

鬼滅の刃のタオル

2020年に大ヒットを飛ばした鬼滅の刃。鬼滅の刃の関連グッズも飛ぶように売れた中、ローソンの商品で今治タオルハンカチが先着でもらえるという特典がありました。和柄は鬼滅の刃で出てくるものばかり。これを作ったのも株式会社藤高です。様々な柄のタオルを作り、これが大好評。鬼滅の刃の関連グッズを契機に株式会社藤高の存在を知る人も出てきました。バーバリーのライセンスを失った後も、自分たちができることを行ってきた株式会社藤高、その陰には企画開発などの仕事もこなしてきた藤高亮さんの姿も。

排水から発電へ

今治タオルの製造の過程でどうしてもタオルに色を付ける際に、カラフルな状態で排水を流さざるを得ず、周辺住民に不快感を与えることがありました。幼いときから揶揄されてきた藤高亮さんにとってこの排水の問題はなんとかしたいと思っていたようです。県からも要請を受け、藤高亮さんは動きます。微生物を活用し、排水でメタンガスを発生させて電機を生み、その電気で色を落とすエネルギーに活用すれば電気代をカットできると考えたのです。しかし、タオルの場合、食品排水とは違ってうまくエネルギーを回収できず、苦労することも多かったのだとか。試行錯誤を繰り返し、発電に成功しています。今治タオルが今後も持続していくため、やるべきことをやる、それが藤高亮さんの考えです。

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