上村組社長上村憲司 解体業者が行う作業に隠されたひと手間

社長

近年、若者を中心に肉体労働を避けようとする動きが見られます。以前は何か夢をつかむ、旅行に出かけるなど色々な目的のために肉体労働をしていたケースが少なくなく、とあるヴィジュアル系バンドのメンバーが肉体労働に参加して生活している姿も見られるようです。実際にその仕事は大変なのか、上村憲司さんなどが働く上村組の作業の流れなどを踏まえて、解体業者の仕事ぶりについてまとめました。

スタートは現場調査から、そしてあいさつ回り

上村憲司

解体業者にとってまず最初の仕事は現場調査です。解体業者のホームページでは、坪単価で紹介され、解体したい家屋の坪数と掛け算をしてもらって全体の金額を出せるようにしているところがありますが、これだけでは不十分です。なぜならホームページに書かれている坪単価は平均的なもので、木も除去しないといけない、庭石をどかさないといけないなど様々な作業が発生すればその都度費用がかかり、その費用はあまり考慮されていません。追加料金が発生するとなれば、話が違う!とトラブルの原因になります。

上村組では、まずお客様に立ち合いをしてもらい、建物の内部を見せてもらうところから始まります。上村組では坪単価いくらで作業を引き受けるという、安請け合いのようなマネはしていません。あくまでも現場調査をした上で値段をいくらにするのかを決めていくわけです。見積書が出るのも現地調査を行ってからです。上村憲司さんも現場に出て、場数を踏んでいることでしょう。そこまでのことをしても、相見積りをしていることがほとんどなので、契約につながらないこともあります。ですが、そこまですることで誠意ある姿勢を伝えることはできます。

誠意がある姿勢は周辺住民へのあいさつ回りでも発揮されます。一言でも伝えておけば、ある程度のことは納得してもらえるのが人情というものです。

ほとんどが手作業での作業

上村憲司

いよいよ作業に入るわけですが、上村組では配管や配線の撤去、足場養生の組み立てなどを行います。足場養生の組み立ては解体工事だけでなく建設現場においては絶対に必要なものです。外側で作業をする場合もありますが、万が一崩落してしまった場合、足場が敷地外にガレキが飛び出すのを防ぎます。もちろん大規模だと防ぎきれないケースもありますが、足場を超えてまで崩落することがないように細心の注意を払います。そして、足場養生の組み立てでは防音シートなどをかけます。これにより、解体工事における騒音やホコリの発生を防ぐことができるというわけです。

上村組ではこれとは別に手作業での作業を行います。手作業で行う理由としてはやはり騒音が出ないようにすること、ホコリが必要以上に発生させないようにすることなどが挙げられます。例えば、解体工事で生じたコンクリートの塊は大きいものは重機で、小さいものは手作業で片付けていくのが一般的です。小さいものといっても、重さは結構あって、慣れていない人だとなかなか持てないこともあるようです。また作業中は時折水を撒いて地面からの粉塵が舞わないようにしていきます。1つ1つの作業があって騒音やホコリを防ぎ、周囲への影響を最小限にしているのです。

解体工事の業者選びが大事な理由

上村憲司

解体工事の業者選びがとても大事な理由として、先ほど挙げた騒音やホコリの問題が大きく、どのように騒音やホコリを防いでいくのか、その方法を事前に提示していることが業者選びではとても大事になります。あいさつ回りがとても大事という話をしましたが、どれだけ手作業でやっても少なからず騒音は出てしまうものです。ここであいさつをしておくと、事情が分かっているので騒音に対して腹が立たなくなります。同じ騒音でも、事情がよくわかる騒音と事情が全く分からない騒音では感じ方がかなり異なるものです。

上村組のように、騒音を最小限にするため、できる限り手作業で工事を行っていけば騒音は限りなく少なくなり、あとはあいさつ回りを徹底すればクレームにはなりにくく、それだけの配慮を見せれば多少うるさくても誠意を感じられます。ホコリに関しても同じで、土埃が舞ってしまい、洗濯物につけば非常に腹立たしく感じますが、これを少しでも防ごうと努力する様子が見られ、その説明を受ければ納得しやすいです。

まとめ

解体工事の作業は基本的にどこも同じです。しかし、プラスアルファで騒音や土埃を防ぐ方策を立てているかどうか、このあたりがポイントになっていきます。作業工程を紹介する解体業者は近年増えていますが、その作業工程の中でどれだけ騒音対策、土埃対策ができているのかどうかがポイントです。上村憲司さんが勤める上村組では細部に至るまで対策を立てているように、今後周辺への配慮ができる解体業者に人気が集まるようになるでしょう。

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